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北海道室蘭市の世界一旨いやきそばの話

社長ブログ

(上の写真は室蘭だが、これは全国でも3本の指に入る幻想的な夜景)
秋になると思うのは、やはり北海道に行きたい!と言うことだ。
札幌、小樽、函館、旭川、いや富良野、まてよ帯広・釧路もいいぞ、
ジンギスカン・寿司・イカ・鮭・豚丼・カニ~っ!
それぞれの名物に空想だけでよだれが出てきてしまう。
最近は”エゾシカ”がなんまら・うまいんべさー。と言う。
昔は定期的に貴族が野生を食べる風習ジビエなるものがあったらしく、
思いを馳せるのが大好きな私は貴族になりきりどれ食すかと焼いてニンニクで食べたが、
うんうんとても美味い。 
ハンバーグやカレー、燻製、現在、色々なレシピを模索中と言うのも興味を引く。
この話は今度詳しくさせてもらうとして・・・・・
今回、シリーズ1回目であまり知られていない至極の名店を御紹介する。
ここには世界一旨い焼きそばがある。室蘭市にある「味しん食堂」だ。
理屈、屁理屈、一切抜き、食べたらわかる。私なんか口に運び3秒後くらいに
『えー、何でこんなに旨いのーーー』と体が斜めになる位、びっくりしたくらいだ。
くどい様だが全国各地で色々なものを食べ歩いた国内屈指の出張族だった私がクラッとしたくらいだ。
こんなの東京にあったら大行列間違いない。一度、そのような企画を実現してみたいと
真面目に思うくらいだ。
しかし昔から「美味しいものは旅をしない」と言う。
残念だが私もそう思うのだ。何故ならばこの店は働いている人間も味があるのだ。
記憶が確かであればご主人は「凧つくりの名人」でもある。
でも私が伝えたいのはそのことではない。
舞台を室蘭に戻す。
室蘭はあまり雪が積もらないらしいのだが、私が行ったその日は雪が積もっていた。
やきそば大盛りを夢中に食べ、あまりの旨さに驚愕しきった後、レジで会計をしていていた。
気づくと顔中汗だらけであった。私はハンカチで顔を拭いた。
レジを担当したお母さんが私の顔を見て『お客さん、口の周り汚れてる』とティッシュを
2枚取り出して渡してくれたのだ。えーっ、これはどういうことだ?
これは私の母親が小学生の私にしてくれて以来35年ぶりの出来事だった。
クールで有名な私も動揺して「へへ、すみません、ははっ」と変なリアクションをした。
でもすぐに自分を取り戻し、見て見ぬふりをしない私のなりたかった尊敬する大人である
レジの方に対して心よりお礼を述べ、また最高に美味しかったと伝えて暖簾をくぐり外に出た。
しんしんと雪がふり、外はすごく寒かったが心はとてもホカホカしていた。
こういう温かさのある人が室蘭にはとても多いことを伝えておく。
数十年前は鉄で栄えた町、強い屈強な男たちが額に汗をかき働き、食べていたのであろう。
盛者必衰は世の常とは言え・・・時代の変化とともにこの光景は見れなくなっていく。
(この頃の写真集とかほしい。デジタル写真、絶対残してほしい)
室蘭出身者の方々から「次世代に残したい写真」職場、家族、年末年始の風景とか
集めてほしいと本当に思う。経済・社会・生活・人間らしさが伝わると思う。
この雰囲気、風情を残す室蘭、この店にいかないと全ては揃わない。味わえない。
そんな古きよき日本に思いを馳せながら是非食べていただきたい。
新千歳空港で降り、札幌に向かう方が多いと思うが、次回は南千歳で乗り換えて1時間、
室蘭方面に向かってみてはと思う。
大した遠回りではない、急がば回れ程度である。
時間が許せば東室蘭あたりを散歩してほしい。
丘から見える団地や小学校、商店街を是非見てほしい。とにかく味がある街なので。
定食屋や書店、スーパーなど見てほしい。
なぜか大勢の子供たちが走り回っていた光景が目に浮かんできて、その光景を
復活させたいと、胸が熱くなってくる。出身でも無いのになんでだろうか?
熱い・強い・アイアンシティ。頑張れ!
http://tabelog.com/hokkaido/A0108/A010803/1018520/
次回は「留萌の世界一旨いホタテ丼」、乞うご期待!