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Blue moment on Hakodate

社長ブログ

弊社の2015年は慌しく始まった。というのも弊社で初の研究開発施設を
函館市にオープンしたばかりでやるべき事が山積である。
1月初旬から函館を支える名士や諸先輩の方々へのご挨拶まわりを始めている。
威厳がある方ばかりでその迫力や芯の強さに気持ちが引き締まる。
ただやはり道産子の私には優しく、ご指導やご助言を頂いているのは心から嬉しい。

さてこの写真は移動中、路面電車に乗った時に撮影したものである。
オレンジ色のマジックアワーは有名で誰でも知っているが、この時の車窓から見た
青の世界には息をのみ一瞬で惹きこまれた。。。
調べてみると『ブルーモーメント※』と言う現象らしい。
車窓から見えるのは十字街周辺で函館駅前から函館市電5系統・函館どつく前行に
乗車すると5分で到着する場所だ。少し話はそれる。
最近読んだ「函館はじめて物語」(中尾仁彦さん著書)と言う本に書いてあったが
ここ十字街は江戸時代から函館の栄枯衰退を見続けた場所で、かつての十字街一帯は
現在では想像もできないくらいの大繁華街だったとある。
当時(大正10年)の函館は人口全国9位、東北・北海道一の大都会だったのだ。

その場所が日が落ち始め外灯がふわっとついた瞬間である。パーフェクトな美しさである。
この異国情緒あふれる”函館のブルーモーメント”は世界で最も美しい車窓風景となった。
中々見ることは出来ないと思うが、是非一度は見て欲しい。

地域ブランド調査、魅力度ランキング全国1位など特に街の魅力において1番を多く持つ函館。
街の美しさの維持と創造、魅力度向上、そして地域の大繁栄の一助となれるよう事業を
精一杯やりたい。今年一年どうぞ宜しくお願いいたします。

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引用〔※〕
夜明け前と夕焼けの後のわずかな隙に訪れる、辺り一面が青い光に照らされてみえる現象。
天気が良かった雲のほとんど無い、または全く無い空気の澄んだ日にだけ現れる。
夕焼けが赤く、日没の前から日没直後まで見られることとは対照的に、ブルーモーメントは青く、
日没後の短い時間しか見ることができない。時間が経つにつれブルーモーメントの青色は暗くなり、
夜の暗闇に変わる。もともと薄明の時間が長い北欧で生まれた言葉であり、北欧諸国においては、
白夜の時期は数時間にわたってブルーモーメントが見られる。
日本においては天気の良い日没の直後、目の前の風景が青に染まる時間が数分~10数分間ほど
訪れることがある。

日没、信号機、駅の電灯、全てのタイミングが偶然に揃った奇跡を、もう一回見てください。どうぞ(笑)

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